#author("2022-03-15T01:06:15+09:00","default:S","S") #author("2022-08-16T23:54:35+09:00","default:S","S") 黒衣のひょろっとした人物。 文明#141で二重の殻をもつモデルを使って三体世界の説明を試みた。当然失敗した。 史実の墨子(ぼくし、拼音: Mòzǐ)は、中国戦国時代に活動した諸子百家の墨家の開祖、墨翟(ぼく てき、拼音: Mò Dí、紀元前470年頃 - 紀元前390])の尊称。およびその名に仮託された書物の名前。平和主義・博愛主義を説いた。中国の科学技術史の先駆者ともされる。 『墨子』に伝えられる墨家の十大主張、通称「十論」である。全体として、儒家に対抗する主張が多い。また、実用主義的であり、秩序の安定や労働・節約を通じて人民の救済と国家経済の強化をめざす方向が強い。論の展開方法としては、比喩や反復を多用しており、一般民衆に理解されやすい主張展開が行なわれている。この点、他の学派と異なった特色を有する。 - 兼愛(兼愛交利) 兼ねて愛する(区別せずに愛する・すべて愛する)の意。万人を公平に差別無く愛せよという教え。現代でいう博愛主義に近い。儒家の愛は家族や長たる者に対してのみの偏愛であるとして排撃した。また、利益は無差別から生まれ、不利益は差別から起こるとした。 - 非攻 当時の戦争による社会の衰退や殺戮などの悲惨さを非難し、他国への侵攻を否定する教え。ただし防衛のための戦争は否定しない。このため墨家は土木、冶金といった工学技術と優れた人間観察という二面より守城のための技術を磨き、他国に侵攻された城の防衛に自ら参加して成果を挙げた。また、「一人を殺せば死刑なのに、なぜ百万人を殺した将軍が勲章をもらうのか」と疑問を投げかけている。 - 尚賢 貴賎を問わず賢者・有能者を登用すること。「官無常貴而民無終賤(官に常貴無く、民に終賤無し)」と主張し、平等主義的色彩が強い。 - 尚同 賢者の考えに天子から庶民までの共同体全体が従い、価値基準を一つにして社会の秩序を守り社会を繁栄させること。 - 節用 無駄をなくし倹約せよという教え。 - 節葬 葬礼を簡素にし、祭礼にかかる浪費を防ぐこと。儒家のような祭礼重視の考えとは対立する。 - 非命 人々を無気力にする宿命論を否定する。人は努力して働けば自分や社会の運命を変えられると説く。 - 非楽 人々を悦楽にふけらせ、労働から遠ざける舞楽は否定すべきであること。楽を重視する儒家とは対立する。但し、感情の発露としての音楽自体は肯定も否定もしない。 - 天志 上帝(天)を絶対者として設定し、天の意思は人々が正義をなすことだとし、天意にそむく憎み合いや争いを抑制する。 - 明鬼 善悪に応じて人々に賞罰を与える鬼神の存在を主張し、争いなど悪い行いを抑制する。鬼神について語ろうとしなかった儒家とは対立する。